物語メニューの献立

1. ある月の物語メニューは「人気者シリーズ」で、園児たちに人気のある主人公がメニューの中に登場します。 ここでは、「浦島太郎」をとりあげて、「浦島ごはん」と「たまて箱のホイル焼き」を紹介しましょう。
 この物語の中では、浦島太郎や助けられたカメはもちろん、おと姫さまや、たい、ひらめなど、海にかんするイメージが広がります。

浦島ごはん
 「浦島ごはん」は、その時々の実施する全体のバランスでいろいろ考えていくとよいと思います。例として、わかめ入りごはん、しらす干し入りごはん、鯛でんぷふりかけごはん、貝入りごはんなどがあります。
 もう一つの考え方としては、「浦島ごはん」は“これ!”と決まった具を入れて、子供たちのイメージを定着させるのもよいかもしれませんね。
  材料


玉ネギ
いか
マッシュルーム
えび

バター
  1. 洗った米にコンソメ、塩、バターを入れて炊く
     
     
  1. 厚手の鍋にサラダ油、バターを入れ、玉ねぎをじっくりと炒めてから、いか、えび、マッシュルームを入れて味をつける
  1. 炊きあがったごはんに炒めた具を入れ、混ぜ合わせてできあがり
     
 

たまて箱のホイル焼き
 「たまて箱のホイル焼き」は、ホイル焼きの包みを開ける時、中に何が入っているのかな?と、自分が浦島太郎になったつもりのしぐさは、本当にかわいいものです。「けむりがでてきたらどうしようか」と保護者の一声に、一瞬、手が硬直(!)して考え込んでしまう子もいます。
 ホイル包みの中身は、白身魚、人参、コーン、玉ネギ、 時により生わかめ、あさりなど、具に変化をつけるようにします。包みを開けた時、子どもたちが、“この前のと違うぞ”と思ったり、“これ、好き!”と思うようなポピュラーな品を入れてあげる工夫が必要だと思います。(例として、コーンやウインナー)
 この様なむかし物語メニューの時は、お話の内容を知っている子どもが、机におはしやコップを用意している間中、「むかしむかし、あるところに、うらしまたろうがおりました。・・・りゅうぐうじょうでは、おとひめさまやたいやひらめがおりました・・・」と、隣のお友 だちと一緒にお話をしています。そんな時、お家の方が献立表をみて、意識的にお話をして下さっている姿が目に浮かび、給食坦当者としての喜びがふくらみます。
 また、保母さんたちにも、給食を食べながら、子どもたちに浦島太郎のお話しのイメージが広がるよう、語りかけを協力してもらいます。「このたまて箱の中に何が入っているのかなあ」「たまて箱のお野菜を食べたら、強い人になれるんですって。」ちょっとした言葉かけで食べる意欲がでてきます。
 このように、給食そのものに、保育者と子どもと家庭が一体となって、子どもの食欲を考えていく。そして、より心のこもった細やかな配慮のもとに「うす味」「いろいろな味への挑戦」など、さまざまな角度から物語メニューを考えております。
  材料

白身魚
コーンの缶詰
玉ネギ
わかめ(あさり)
にんじん

塩・こしょう
マヨネーズ
ホイルを広げて具をのせる
 
 

包んだところ
 
 


 
 

 

 「人気者シリーズ」の他のメニューとしては、「ポパイカレー」「ラーメン天使のジャージャー麺」「しょくぱんまん」「シンデレラうどん」「ほうれん草ときつねさんのサラダ」など、なんでもないポピュラーな献立が、子どもサイドで見ていくと、こんなメニューの名前がついてしまします。
 子どもとともにイメージを広げるために、献立作成では、時には苦しんだり、楽しんだり、子どもたちからの意表をつくようなアイディアの提供で心はずんだりしながら、日々努力している私たちです。